「餃子の王将」大東社長の逝去にあたり、
心より追悼の意を表させて頂く。
同社を巡っては、過去にTV番組でスパルタ式の新人研修が
扱われたことなどから「ブラック企業」との評判がある。
しかし、当該番組には編集が加わっていた。
スピーチで絶叫し、常務と抱き合って涙を流すといった
「TV的にインパクトのある部分」だけが放送されたため、
視聴者の拒否反応も強かったのである。
実際同社では、番組放送の10年前から同様の研修を継続
しており、特に何ら問題はなかったわけだから、部外者から
とやかく言われるいわれはなかったのかもしれない。
その後、同社HPではこの研修についての釈明文が掲載された。
要素としては次の通りだ。
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「餃子の王将」では、メニューの工夫や、イベント企画を
行うなど、社員一人一人が存分に力を発揮し、併せて
仲間とも協力することが必要とされる。
その前に、あいさつや礼儀を社会人として身につけ
なければならない。
現代の若者は、家庭や学校でこうしたしつけをされることが
少なく、叱られたことのない人も多い。
そのため、通り一遍の無難な研修だけでは、学生気分から
脱却させることはできない。
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同社の場合、1店舗の年間売上は平均で1億円を超えるから、
店長業務はちょっとした中小企業を経営するのと同じ
ようなものだ。当然ハードで、プレッシャーもあるだろう。
腹をくくって勤めて数年で自立するのか、さもなくば
「早めに辞めたほうがお互いのため」と認識させるためにも、
同社にとってスパルタ研修は必要だったのかもしれない。
いつも安くて美味しい料理をありがとうございました。
これからもお世話になります。
— 餃子の王将 渋谷ハチ公口店にて