日経ビジネスの記事
「なぜユニクロだけ“ブラック叩き”にあうのか」
にてコメント。ユニクロが批判を受ける理由を、
3つの要素から分析している。
(1)幅広い世代、地域で話題を共有できる
ユニクロの認知度が高く、誰もが手に取り、体験したことが
ある、という点が「共通言語」を生み、批判が拡散しやすくなる
のがポイントだ。これはワタミも同じ。
逆に、一般的な知名度が低い中小零細企業や、BtoBビジネス
の企業、事業展開が特定の地方や世代だけに限られている
企業は「どこそれ?知らない」でハナシが終わってしまい、
話題にさえならない。
(2)経営者がよく知られている
ブラック批判されるとき、企業自体のみならず、その経営者も
対象となることがある。しかし件の経営者の名前や顔、個性が
分かりづらい企業の場合、批判の矛先は向きにくいものだ
(余談だが、「しまむら」の社長は島村さんではない)。
柳井氏の場合、多くの消費者がその名前を聞き、顔を思い
浮かべることができるほど知られた存在だ。それゆえに、
経営者の知名度がない企業よりは批判されやすくなってしまう。
あとは会社が儲かっているとか、多額の個人資産を持って
いる、といった点も「なぜ社員に還元しないのか」などと
感情的に批判する人を生んでしまっている面もある。
(3)採用時と就職後のミスマッチがある
ユニクロが今のような批判を受けるようになるまで、その労働環境
や社風について知る人はあまり多くはなかったはずだ。
むしろ同社は
「積極的な世界進出を志し、革新的な商品を打ち出す
新進気鋭のSPAチェーン」
というイメージが強かった。
柳井氏の言葉に嘘はないが、同社では採用段階で
「当社は厳しい」と明確に説明していなかった。
入社前に抱いていた職場イメージと、実際の現場に大きな
乖離があったから、ミスマッチを感じた社員が「ブラック」と
騒いだことも一因として存在する。
だが実際には、ユニクロに対する批判がバカらしくなるほど
「ブラック度」の高い企業はたくさんある。
ユニクロの影に隠れた真のブラック企業を撲滅しない限り、
本当の意味で働きやすい労働環境を実現することはできない。
【日経ビジネス】
「なぜユニクロだけ“ブラック叩き”にあうのか」
にてコメント。ユニクロが批判を受ける理由を、
3つの要素から分析している。
(1)幅広い世代、地域で話題を共有できる
ユニクロの認知度が高く、誰もが手に取り、体験したことが
ある、という点が「共通言語」を生み、批判が拡散しやすくなる
のがポイントだ。これはワタミも同じ。
逆に、一般的な知名度が低い中小零細企業や、BtoBビジネス
の企業、事業展開が特定の地方や世代だけに限られている
企業は「どこそれ?知らない」でハナシが終わってしまい、
話題にさえならない。
(2)経営者がよく知られている
ブラック批判されるとき、企業自体のみならず、その経営者も
対象となることがある。しかし件の経営者の名前や顔、個性が
分かりづらい企業の場合、批判の矛先は向きにくいものだ
(余談だが、「しまむら」の社長は島村さんではない)。
柳井氏の場合、多くの消費者がその名前を聞き、顔を思い
浮かべることができるほど知られた存在だ。それゆえに、
経営者の知名度がない企業よりは批判されやすくなってしまう。
あとは会社が儲かっているとか、多額の個人資産を持って
いる、といった点も「なぜ社員に還元しないのか」などと
感情的に批判する人を生んでしまっている面もある。
(3)採用時と就職後のミスマッチがある
ユニクロが今のような批判を受けるようになるまで、その労働環境
や社風について知る人はあまり多くはなかったはずだ。
むしろ同社は
「積極的な世界進出を志し、革新的な商品を打ち出す
新進気鋭のSPAチェーン」
というイメージが強かった。
柳井氏の言葉に嘘はないが、同社では採用段階で
「当社は厳しい」と明確に説明していなかった。
入社前に抱いていた職場イメージと、実際の現場に大きな
乖離があったから、ミスマッチを感じた社員が「ブラック」と
騒いだことも一因として存在する。
だが実際には、ユニクロに対する批判がバカらしくなるほど
「ブラック度」の高い企業はたくさんある。
ユニクロの影に隠れた真のブラック企業を撲滅しない限り、
本当の意味で働きやすい労働環境を実現することはできない。
【日経ビジネス】