(前回記事からの続き)
世間から「仕事がキツい」と認識されているリクルート、
アクセンチュア、そして野村證券。
確かにそのイメージは間違いではないが、例えば雪国の人に
とって「雪」の表現が多々あるように、ブラック企業界隈の人に
とっても「キツさ」はそれぞれ微妙に違う。
ぜひ応募前、入社前に、
「そのキツさは自分に合っているのか?」
と考えていただきたい。
まずリクルートのキツさは
「人を巻き込んで事業を創りだし、
そこからさらに数字をつくっていく」
キツさだ。
同社は単なる営業会社ではない。
同社の営業の仕事はむしろ「プロデューサー」に近く、
顧客の要望(とくに集客や売上向上面)をヒアリングし、
そのために有効なマーケティングコミュニケーション戦略を
打ち立て、グループ社内のクリエイティブ機能をうまく活用
しながら事業として形づくっていくものである。
場合によっては、自分より年長のスタッフをマネジメントする
必要なども出てくることになり、対人コミュニケーションや
スケジューリングなど、全方位的な配慮と行動力が必要
になるキツさだ。
その点をわかっているかどうかがキーになろう。
次に、アクセンチュアのキツさは
「顧客の期待に応えるばかりでなく、
それ以上の水準で設定される
上司の期待に応えなくてはいけないプレッシャー」
のキツさだ。
その業界の専門家であるはずの顧客さえ回答が出せない
課題に対して、「本当にそれが問題なのか?」とアプローチ
していき、創造的な解を出すことがコンサルタントの仕事だ。
当然ながら業務量は膨大であり、深夜になってから
「明日朝までにレポート提出」
などというオーダーが出てきたりする。
直属の上司が仕事のアサインを決定し、それによって
出世の道が決まっていくため、
「顧客より厳しい上司を満足させること」
という切り口から、仕事へのコミットメントが大いに鍛えられる
環境である。
最後に野村證券のキツさは
「売り上げを上げなくては人でない、という環境下で、
常に数字を確保していないと詰められる」
キツさだ。
証券営業のノルマは売り上げ額や手数料収入のみならず、
会社の「推奨銘柄」をどれだけ売ってくるか、さらには
日々の訪問件数目標など多岐にわたる。
達成できなければ朝夕の会議で上司から詰められ、
その分の数字は支店の他のメンバーが被ることになる。
本来は助け合うべきだが、それぞれにノルマもある中では
なかなか厳しい。ストレス耐性は大いに鍛えられるだろう。
中途で営業職を採用する場合、人材紹介会社内だけで
流通するクライアントニーズ情報には
「野村證券での営業経験者歓迎」
とか
「元リクルートの人」
といったオーダーが明記されていることもある。
このように、企業側から具体的な名前が挙がるような
会社での経験は、確かに厳しい面もあろうが、具体的な
スキルであるといえよう。
(ちなみにアクセンチュアで営業を担当するのはパートナー
クラスであるため、同社で「営業スキルを高める」というのは
お門違いのニーズである)
仕事のモチベーションを「マッタリした働き方」とか
「残業なし」あたりに感じている人にとっては、
これらの会社はブラックかもしれないが、やりがいを
「得られるスキル」「成長」「給料」などに感じている人
にとっては「いい会社」である。
ブラック企業論議は多様な切り口から考えることが不可欠だ。
これからあえてハードな環境に飛び込もうとしている人にとって、
この記事が一助になれば幸甚である。
野村證券とリクルート出身者、なぜ企業に人気?
“キツさ”が有名な企業で働くメリットとは
http://biz-journal.jp/2014/03/post_4410.html
世間から「仕事がキツい」と認識されているリクルート、
アクセンチュア、そして野村證券。
確かにそのイメージは間違いではないが、例えば雪国の人に
とって「雪」の表現が多々あるように、ブラック企業界隈の人に
とっても「キツさ」はそれぞれ微妙に違う。
ぜひ応募前、入社前に、
「そのキツさは自分に合っているのか?」
と考えていただきたい。
まずリクルートのキツさは
「人を巻き込んで事業を創りだし、
そこからさらに数字をつくっていく」
キツさだ。
同社は単なる営業会社ではない。
同社の営業の仕事はむしろ「プロデューサー」に近く、
顧客の要望(とくに集客や売上向上面)をヒアリングし、
そのために有効なマーケティングコミュニケーション戦略を
打ち立て、グループ社内のクリエイティブ機能をうまく活用
しながら事業として形づくっていくものである。
場合によっては、自分より年長のスタッフをマネジメントする
必要なども出てくることになり、対人コミュニケーションや
スケジューリングなど、全方位的な配慮と行動力が必要
になるキツさだ。
その点をわかっているかどうかがキーになろう。
次に、アクセンチュアのキツさは
「顧客の期待に応えるばかりでなく、
それ以上の水準で設定される
上司の期待に応えなくてはいけないプレッシャー」
のキツさだ。
その業界の専門家であるはずの顧客さえ回答が出せない
課題に対して、「本当にそれが問題なのか?」とアプローチ
していき、創造的な解を出すことがコンサルタントの仕事だ。
当然ながら業務量は膨大であり、深夜になってから
「明日朝までにレポート提出」
などというオーダーが出てきたりする。
直属の上司が仕事のアサインを決定し、それによって
出世の道が決まっていくため、
「顧客より厳しい上司を満足させること」
という切り口から、仕事へのコミットメントが大いに鍛えられる
環境である。
最後に野村證券のキツさは
「売り上げを上げなくては人でない、という環境下で、
常に数字を確保していないと詰められる」
キツさだ。
証券営業のノルマは売り上げ額や手数料収入のみならず、
会社の「推奨銘柄」をどれだけ売ってくるか、さらには
日々の訪問件数目標など多岐にわたる。
達成できなければ朝夕の会議で上司から詰められ、
その分の数字は支店の他のメンバーが被ることになる。
本来は助け合うべきだが、それぞれにノルマもある中では
なかなか厳しい。ストレス耐性は大いに鍛えられるだろう。
中途で営業職を採用する場合、人材紹介会社内だけで
流通するクライアントニーズ情報には
「野村證券での営業経験者歓迎」
とか
「元リクルートの人」
といったオーダーが明記されていることもある。
このように、企業側から具体的な名前が挙がるような
会社での経験は、確かに厳しい面もあろうが、具体的な
スキルであるといえよう。
(ちなみにアクセンチュアで営業を担当するのはパートナー
クラスであるため、同社で「営業スキルを高める」というのは
お門違いのニーズである)
仕事のモチベーションを「マッタリした働き方」とか
「残業なし」あたりに感じている人にとっては、
これらの会社はブラックかもしれないが、やりがいを
「得られるスキル」「成長」「給料」などに感じている人
にとっては「いい会社」である。
ブラック企業論議は多様な切り口から考えることが不可欠だ。
これからあえてハードな環境に飛び込もうとしている人にとって、
この記事が一助になれば幸甚である。
野村證券とリクルート出身者、なぜ企業に人気?
“キツさ”が有名な企業で働くメリットとは
http://biz-journal.jp/2014/03/post_4410.html