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Channel: ドラゴンの抽斗 ブラック企業アナリスト新田龍が語る「はたらく」「しごと」「よのなか」
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厚労省「年金世代間格差」のマンガに批判殺到は「狙い通り」

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厚生労働省がウェブサイトで公開しているマンガ
「世代間格差の正体~若者って本当に損なの?」
に批判殺到中だ。

マンガ内で平然と語られる

「今の若い世代が豊かに暮らしている」
「受け取る年金に差があったとしても、それだけで若者が損
 とは言えない」
「結婚してたくさん子どもを産めばいい」


といった論調に対して、

「これでは若者は納得しない」
「論理のすり替えだ」


などと反発の声が上がっている。

ちょうどタイミングよく、厚労省&関わりのある広告代理店の人
と話す機会があったため、「あのマンガどうなのよ」と聞いてみた。

回答の意訳としては…

「バズらせる意図をもってやった」
「これまでまったく注目されなかったので、これを機会に
 注意喚起できたなら狙い通り」
「本省に苦情もきていない」


とのこと。
結局、みんなその狙い通りに踊ったわけだ。

ちょうど良い機会である。今後の年金含めた制度設計を皆で
考える動きができていけばいいではないか。

もちろんまずは、日々多忙な厚労省、および代理店の皆さん
には早く帰って家事育児を率先頂き、子育てしやすい社会を
先導して頂きたいものである。

「世代間格差の正体~若者って本当に損なの?」
http://www.mhlw.go.jp/nen…/verification/verification_03.html

近畿日本ツーリスト九州さま 社員決起会で講演

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近畿日本ツーリスト九州さまの全社員が一堂に会する決起会に
招聘を頂き、「人を育てるコミュニケーション」について講演してきた。
社長以下皆さまに喜んで頂けてよかった。

福岡行きの機内では美しい富士の姿を愉しむ。


講演終了後はちゃっかり社員懇親会⇒二次会までご一緒
させて頂いた後、夜の街に繰り出して地元経済に貢献。




中洲中央通りをゆーっくり歩いてるのに、中洲川端から春吉橋
までの間、誰ひとりとして客引きが声をかけてこない… 


普段着なんだが。

講演研修ツアーシーズンスタート

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総移動距離6,000km超、2か月間にわたる講演研修ツアーシーズン
がスタート。 

本日はこちらから。


有給休暇取得100%を24年連続達成し続けている優良企業
「六花亭製菓」に敬意を表し、本店でたっぷりお買いもの。




夕食は豚丼発祥の店「ぱんちょう」で。


メニューは豚丼のみという潔さ。

香ばしい炭の香りと甘辛の秘伝のタレが最高。


外食時には大盛にしないと決めてたのに… 


登壇してすぐ次の出講地へ移動する日々だが、
各地におられる皆さんと少しでも再会できれば
嬉しい限りである。月内の主な予定は次のとおり。

1月31日 帯広
2月1~2日 釧路
3日 北千住
4日 木更津
5日 久留里
6日 越中島
8日 福岡
9~10日 南相馬
11日 仙台
12~13日 福島
16日 堀切
17~18日 羽後本荘
19日 日本橋
23~24日 早稲田

旨いものは、脂肪と糖とプリン体でできている

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釧路の朝はやはり「和商市場」の「勝手丼」だな。


丼飯だけを買い求め、市場内のいろんなお店を見て回りながら、
好きなものだけを乗せていく過程が実に愉しい。


とはいえ、私の場合は「プリン体アラモード丼」になってしまったが。




プリン体は旨味成分の核酸中に多く含まれるわけだから、
旨いものにプリン体が多いのは仕方ない。

ちなみに「プリン体は身体に悪い」と思い込んでいる人が
多いようだが、実は細胞の新陳代謝で使われる、生物が
生きていく上で欠かせない物質なのだ。

摂りすぎが良くないだけ。
皆安心して適量を摂ろうではないか。


美しい釧路港の夕日を観つつ帰路につく。


ブラック企業アナリストの北海道土産はもちろん、
ブラックチョコレートを用いた「白い恋人ブラック」と、
ホワイトチョコレートを用いた「白いブラックサンダー」。
あまのじゃく。

もう「解雇規制緩和」の議論はやめよう 総合的な変化踏まえ「再定義」を(1)

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ここ数年来、アベノミクスの影響などもあり、株高、雇用増
といった効果が喧伝されてきた。

しかし、細かくデータをみると、表面的にはわからない実態が
明らかになってくる。

2014年末にNHK社会部が報道発表した、5000万件にものぼる
データ統計から導き出されたのは・・・

・2011年度から13年度にかけて、全国すべての都道府県で
 求人数は増加
・ただ求人の多くは非正規雇用で、離職率が高い仕事の
 割合が多い
・実質賃金は、2014年11月まで17か月連続で前年同月を
 下回っている


という事実である。

すなわち、景気や雇用が回復したように見えても、正社員の
雇用はそれほど増えておらず、実質賃金も上がっていない

のだ。

その理由として考えられることは多々あるが、私はその中でも
「解雇規制」の存在が大きく影響を及ぼしていると認識している。


そもそも「解雇規制」とは?

日本では、「正社員の解雇は規制が難しい」と言われる。

しかし民法では

「(期間を定めなかった時は)当事者のどちらからでも
 一方的に解除を申し入れることができる(民法627条)」、

つまり、退職も解雇も自由となっていて、矛盾しているようだ。

これは一体どういうことなのだろうか。   

話は戦前の工場労働にさかのぼる。

当時は労働基準法もなく、工場労働者は劣悪な環境で
働かされる、すなわち「経営側から搾取される」ことが多かった。   

民法の契約はあくまで「当事者の立場が対等」であることが
前提になっているのだが、「労働者」と「経営者」では対等では
ない。そんな民法では労働者の保護が不十分だということで、
1947年(昭和22年)に「労働基準法」ができ、解雇する場合の
最低基準が定められた。

「30日以上前に予告する、または同日数分以上の
 平均賃金を払う」


という条項だ。   当時は

「30日分の平均賃金を払えば、特に理由がなくても自由に
 解雇できる」

という認識が一般的だったが、1950年代に多くの労働争議が
起こり、解雇にまつわる裁判の判例が積み重なっていった。

それによって段階的に労働者に対する法的保護がなされて
いき、解雇権を濫用できない方向性となっていったのである。
それら判例に基づいた原則は現在の「労働契約法」に条文化
されている。   

現在の日本において正社員の整理解雇を行おうとすると、
皆さんご存知のとおり「4要件」が必要とされる。すなわち

「人員整理の必要性」
「解雇回避努力義務の履行」
「被解雇者選定の合理性」
「手続の妥当性」


というもので、解雇はこの要件にすべて適合しないと無効
とされる。これにより、日本の正社員の解雇は厳しいと認識
されているのだ。   

(ただし近年の裁判では、4要件を厳格に運用するのではなく、
 「総合的に考慮した結果、相当と認められれば解雇を有効
 とする」、すなわち「要件」ではなく「要素」として捉える判例
 も増えている)

ーつづくー

もう「解雇規制緩和」の議論はやめよう 
総合的な変化踏まえ「再定義」を

http://www.j-cast.com/kaisha/2015/02/05227037.html

もう「解雇規制緩和」の議論はやめよう 総合的な変化踏まえ「再定義」を(2)

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解雇規制緩和「推進派」の意見   

解雇規制緩和派のおもな主張は次のとおりである。

・日本の正社員は強く保護されて容易に解雇ができない、
 非常に恵まれた存在である
・企業は、人員需要の増減に迅速に対応し、解雇リスクを
 回避するために非正規の雇用を増やしてきた
・また、解雇しにくいがゆえに企業は正社員の採用に慎重に
 なり、採用基準も厳しくなる
・非正規社員は整理解雇時には真っ先に解雇される不安定
 な立場に置かれ、安定した正社員との対比で
 「雇用の二極化」ともいうべき格差が生まれている
・非正規社員の割合が増加しつづけていることで、低所得者層
 が増え、社会の不安定化と閉塞感の原因となっている
・正社員の解雇規制を緩和し、双方の雇用保障の差を
 小さくすることで格差を縮小して、社会を安定化させて
 いくべきである   

確かに、労働者目線で考えれば雇用が手厚く保護されている
ことは有難いが、経営者側からみれば、採用した社員が仮に
「使えないヤツ」だったとしても、それだけを理由に解雇は
できないということにもなる。

結果的に正社員採用に慎重になってしまっては、本末転倒
なところかもしれない。


解雇規制緩和「反対派」の意見   

一方、解雇規制緩和「反対派」の意見は、

・世界各国と比較したとき、日本の解雇規制はむしろ弱い方
 であり、もっと労働者を保護すべき
・解雇規制が緩和されると、会社は社員を解雇しやすくなり、
 失業者が増える
・立場の弱い人たちが企業の都合でリストラされやすくなる
・正社員を解雇したとしても、それによって非正規社員の待遇
 が改善するわけでもない
・解雇を恐れる正社員は会社の言いなりになって過重労働
 になり、誰も得をしない
・解雇規制は大企業には通用するが、中小零細企業では
 形骸化しており、実質的な不当解雇が横行している   

こちらの意見も確かに一理ある。

今は規制があることで不当解雇の抑止力になっているところが、
規制緩和によって単に「気に入らない」「ムカつく」といった理由
だけで解雇になってしまったら大変だ。   

そして、最後の点もその通りである。
名の知れた大企業の場合は世間の目も厳しく、おいそれと
違法行為はできないものだが、中小零細企業は事情が違う。

経営不振となっても、従業員を異動もしくは転籍させられる
子会社も部署もなく、いきなりの解雇に踏み込まざるをえない
ケースもあるだろう。

しかも解雇された社員にとって、それを不服として裁判所に
持ち込むだけの金銭的・時間的余裕もなく、表に出ないまま
泣き寝入りを強いられているというのが現実なのだ。

当然、それらがニュースになることもほとんどない。

ーつづくー


もう「解雇規制緩和」の議論はやめよう 
総合的な変化踏まえ「再定義」を

http://www.j-cast.com/kaisha/2015/02/05227037.html?p=all

もう「解雇規制緩和」の議論はやめよう 総合的な変化踏まえ「再定義」を(3)

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「明確なルール作りと法整備をおこなうべき」
という点では意見が一致   

こうしてみると、解雇規制緩和「推進派」と「反対派」では意見が
真っ向から対立してしまっているように見えるが、解決の糸口
はある。

双方ともアプローチの違いはあるものの、最終的には

「労働者が安心して働ける、明確なルール作りと法整備を
 おこなうべき」

という点では意見が一致している
からだ。   

「解雇規制緩和」という軸で論じてしまうから、議論が錯綜して
しまうのだ。今や、日本における組織の人的マネジメントの
ありかたや、人の働き方といった枠組みや仕組みが一体と
なって変わらなければならない時である。

その点、「規制緩和」というより「再定義」というべきであろう。   

歴史を振り返ると、高度成長期までの日本では

「企業が雇用を丸抱えし、労働組合が経営を監視する」
「企業が負担していた雇用と保障については行政が支援する」

という役割分担が機能していた。   

しかし現在、経営環境が厳しくなって、企業側における福利厚生
や雇用も厳しくなっており、ドライな世界に突入しているとも言える。   

そして、行政・司法が整理解雇を厳しく判断する理由は、
「昇進・昇給」や「退職金」といった日本的雇用慣行の中で、
将来への期待を持たせる形で採用して働かせていたのに、
その期待を裏切ることになるという、マネジメントとの関係が
あるからだ。   

すなわち、解雇ルールは働き方とともに、マネジメントの仕組み
の変革とも同一に変容していくべきであり、解雇の判断だけが
変わるということはないであろう。   

以下、「反対派」の意見に反論するような形になるが、私の考え
を述べていきたい。

・「解雇がしやすくなると失業率が上がる」について
→海外事例との比較もなされるが、こればかりは元々の失業率
 の絶対値が異なるうえ、失業率が改善したとしても悪化した
 としても、それが解雇規制にまつわるものかどうかは判断
 できないというのが正直なところだ。個々の規制よりも、
 景気動向や金利、為替相場といった条件のほうがより大きな
 要因と考えてよかろう。

・「海外各国と比較したときの、日本の解雇規制の緩さ-
 厳しさ」について
→識者によってこの話題が語られるとき、基となる資料は主に
 経済協力開発機構(OECD)の「雇用保護指標」(Employment
  Protection Indicators)であるが、本指標の評価項目は各国の
 すべての規制を網羅できているわけではなく、同一の規制が
 国によって異なる評価項目で評価されているなど、根拠として
 曖昧な要素がある。この資料をもって、各国間の規制の強弱
 を評価することは難しいのが現状である(OECDも、個別項目
 を数値的に比較したりはしていない)。

・「会社都合で解雇されやすくなる」について
→普通に考えて、組織に貢献できていない者が解雇されやすく、
 逆に価値を発揮している者であれば、待遇を厚くしてでも
 自社に留めておきたいと思うものではないだろうか。
 組織に貢献できる自信がない人が、恐れて叫んでいるよう
 にも感じられる。

・「解雇を恐れて過重労働」について
→これはむしろ逆だろう。「悪意があるブラックな会社を辞め
 やすくなる」ということだ。   企業がブラック化してしまう原因
 の一つに、

 「正社員の採用基準が厳しいから、再就職は難しそう」→
 「ブラック企業でも辞められない」→「結局、今の会社に
 しがみつくしかない」→「そんな社員の存在によって、
 ブラック企業が生きながらえてしまう」

 という構図があるからだ。   解雇がしやすくなれば、その分
 正社員採用の基準も今までよりは下がり、採用されやすくなる。
 そうすれば、「イヤイヤながら今の会社に残る」社員はいなく
 なり、ブラック企業の息の根は止まる
わけだ。   これは
 「ブラック企業発生の抑止力」にもなり得る、画期的な方策と
 いえるのではなかろうか。

ーつづくー

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総合的な変化踏まえ「再定義」を

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もう「解雇規制緩和」の議論はやめよう 総合的な変化踏まえ「再定義」を(4)

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解決策のひとつは、「正社員、非正規社員という区別をなくす」   

では、どんなルール作りと法整備が考えられるか?   

解決策のひとつは、「正社員、非正規社員という区別をなくす」
ことだ。   

働く人は、全員が「有期雇用の契約社員」
契約期間は2年くらいとして、基本的には雇用継続するのだが、
能力や成果の期待に沿えなかった場合は自由に契約を解除
することができるようにする。

能力のある人はもちろん解雇の心配はなく、成果が出せない人
や努力しない人が淘汰されていく仕組みだ。   

もちろん、雇用継続の条件は企業によって自由に設定できるから、
「ウチは短期の成果は求めない。長期的に評価するよ」という
企業があれば、短期的な評価では成果を出せないが、長期的に
努力できる人が報われる、といった形で相互補完できることだろう。

一方で受け入れる企業側も、「契約期間が短いから能力不足」
といった判断をするのではなく、相性や社風が合わないといった
こともあるので、期間だけで判断しないようにするという社会的
合意が必要
だ。

また賃金は、働く人に合わせて柔軟に対応できるようにしておく
のがよい。   

二つ目は、「解雇の金銭補償制度」を設けること。

現在の日本では法律で認められておらず、厚生労働省側も
当面は認めない姿勢だが、一つ目よりは実現可能性が高い。   

これは文字通り、従業員に金銭を支払うことを条件に解雇する、
という契約である。

法律でがちがちに縛られるよりも、労働社会の実態をふまえれば、
こちらのほうが現実的だ。   

例えば解雇が裁判となり、判決で「解雇無効」となったとしよう。
その場合は「会社に戻って仕事を続ける」ということになるのだが、
それも気まずいだろうし、お互い信頼関係も残っていないはずだ。

そこで金銭補償の基準が設定されていれば、納得ある解決が
できる可能性もあろう。   

同基準が明確になることは、大企業の社員のみならず、不当な
解雇リスクにさらされている中小零細企業の社員にとっても
サポートになり得る。
   

雇用が流動化し、成熟産業から成長産業へ労働力が柔軟に
シフトできれば、経済成長も加速することが期待できる。
また、個々人が自身のライフスタイルに合った働き方ができる
社会が実現するのであれば、誰も文句はないはずだ。   

しかし、個別具体的な法律改正をみていくと、誰かが改革の
痛みを負担することになる。改革には誰もが賛成だが、
その痛みを被るのが自分というのはイヤ
、という構図なのだ。

その点推進派も反対派も、お互い現実的な状況改善に向けた
議論を進めていきたいものである。   

これだけ多様な人が働いている中では、雇用のありかたに
ついても様々な意見が出てくることは当然である。今後は
雇用条件、解雇要件の明確化を進め、労使ともに納得いく形
を創り上げていくことが求められる。

もう「解雇規制緩和」の議論はやめよう 
総合的な変化踏まえ「再定義」を

http://www.j-cast.com/kaisha/2015/02/05227037.html?p=all

「善い会社」の基準は何か

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おー こりゃいいわ。グループディスカッション選考のネタにピッタリ。

「日経ビジネス」2015年2月9日号の特集「善い会社ランキング」で、
上位にランクインしているいくつかの会社に疑問の声が上がって
いる様子。

ユニクロ柳井氏
「今回のランキングでは上位につけた。私は当社をブラック企業
 と呼ぶ人たちの方が間違っていると思う」
「善い会社とは長期的に成長し、収益を上げられる会社。
 成長性が高ければ、従業員や取引先は夢を抱くことができる」

ちなみに同誌では今回の「善い会社」の基準を、

「営業利益率」「従業員増減」「法人税額」「株価変動率」

という4指標を基に算出している。

そう、いい会社もブラック企業も、
あくまで基準とか切り口の問題だ。


同じ会社でも、「従業員」「経営者」「投資家」「消費者」では
まったく視点は違う
し、

同じ「従業員」の中でも、「正社員」と「アルバイト」では評価が
違う会社というのもある
しな。

そういえば某著名投資家の方が「就活生必見!平均勤続年数
ランキング」
のランクイン企業を見て、

「投資家としてはまったく投資したくない会社ばかり」


と言い放ってたのを思い出すなあ。

初公開、「善い会社」ランキング
あなたの会社は何位ですか?

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150206/277223/?rt=nocnt

長時間労働は当たり前?いや、海外の反応が普通だ

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東京でサラリーマン生活を送っている外国人男性が、
週80時間の働きぶりをyoutubeに公開。
http://labaq.com/archives/51845664.html

海外掲示板では至極真っ当な反応だが、日本ではこの
「真っ当な反応」がニュースになるという実態。

どう考えてもおかしい「長時間労働が当然」という空気は
変えなければならない。
でも「労働時間よりも成果で評価しよう」というと、
「残業代ゼロ法案だ!」とか騒がれるし。

労働問題を扱うのはセンシティブで難しいなあ。

(ちなみに例の「新たな労働時間制度」は「希望しない人には
 適用しない」ことが前提で議論されてるので、脊髄反射的に
 騒いでる人たちは厚労省の資料をよく読もうね)

<以下海外の反応>
●クレイジーなほど会社を保険にしているんだよ。サラリーマン
 でいるということは、会社が人生のほとんどを面倒みてくれる
 ということ。

●自分の会社の半分は日本に支店がある。そしてみんな1日に
 10~18時間働いている。だが驚くのはあんまり仕事ははかどって
 いないこと。労働時間そのものが目的のような感じだ。
 そしてドイツ支店ではまるで反対だ。仕事は好きな時間に
 しているが、でもこなす量は多い。

●アメリカにある日本企業で働いている。そして日本人たちは
 こんな風にクレイジーなほど働いているよ。
 サラリーマンと働いて自分が学んだことは、

 1.彼らは常に睡眠不足で、自分のデスクや会議中に居眠り
  するのは珍しいことではない。
 2.彼らの睡眠不足が頻繁に失敗、悪い決断、明らかなミスを
  連続して引き起こしている。そしてこれがさらに長時間勤務と
  遅れを引き起こしている。
 3.長時間勤務への願望が、何をするのも難しくさせる。
  前の雇用者と少ない人数で18か月でできたものを、4年かけて
  終わらせるということになる。
 4.ほとんどの人はアル中ぎりぎりである。長時間働いたあと
  グループで飲みに行く。最後に日本人の同僚と飲みに行った
  とき、自分の1杯に対して3杯ずつ飲んでいて、終わりごろには
  1人がテーブルに吐いていた。2人はタクシーで帰らなければ
  いけなくて、残りの人たちは車で寝ていた。
 5.欧米のようにキャリアの途中で転職することがないので、
  新しいアイデアや進行が遅い、あるいは全くない。
  「盲人が盲人を導く」といった長期雇用ならではの傾向が
  見られ、新しい従業員への教えに悪影響が出ている。
  これは会社で使用しているCADソフトでも明らかで、うちの
  会社で最善の方法がよその会社でするとクビになる。
 6.仕事の「時間」は仕事の「質」よりも褒められる。
  アメリカ人が4時間で正しく終えた作業より、日本人が12時間
  かけて終えた同じ作業のほうが褒められ、アメリカ人は怠け者
  だということになる。

●仕事への倫理感はすごいよ。誰も会社から最初に帰宅した
 がらない。そんなのは外国人ではありえない。
↑有給も20日ほど与えられているが、ほとんどの人は取らないね。
 うちのいとこは日本に住んでいて有給を取るんだが、妻も一緒
 にとって旅行している。取る理由に変な言い訳をしているんだ。
 「フランス人だから」と。日本人と仕事の関係はとても奇妙。

http://labaq.com/archives/51845664.html

新社会人おめでとう。

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本日から社会人となった皆さん、おめでとう。

皆さんのこれからの生活が実り多きものであることを
祈念申し上げる。

会社とは、組織とは、良くも悪くも自分を高めていける場所である。
仕事で成果を出すことで、周囲や顧客の期待に応えられれば、
あなたは感謝され、周囲から必要とされていることが実感できる
だろう。もちろん、金銭的な報酬を得ることもできる。
これは「良い」方向だ。

一方で、「悪い」ことも起こり得る。

思い通りの成果を出せなかったり、人間関係で苦慮したり、
「こんなはずじゃなかった…」「ブラック企業だ…」などと思い
悩むこともあるはずだ。

しかし、その一見「悪い」ように見える状況を、失敗で片づける
のか、今後に活かせるのかはあなた次第である。

私自身にも経験があるが、思い通りにいかない状況に幻滅して
別の環境を選んだとしても、またそこでも以前同様の「思い通りに
いかない状況」に直面するものだ。

あなたはどこかで乗り越える必要がある。
乗り越えるなら早い方がいいし、乗り越えた先では
「なんだ、こんなことで苦慮していたのか」という爽快な気付きと、
あなた自身の成長を感じられることだろう。

ぜひ、会社や組織で起こる諸々のことを通じて、そんな気づきや
成長を得ていってほしい。
自分を高め、鍛えられる場所として、これほど良い所はまずない
といっていいくらいだ。

共に仕事を愉しんでいこうではないか。

…その上で、もし本当に行き詰ってしまったり、「これは正真正銘
のブラック企業だ…」と気づくことがあったりすれば、私を思い
出してほしい。お話を聴いた上で、所業が悪質な場合、その会社
にはブラック企業アナリストによる懲罰の鉄槌が下されることに
なるだろう。

「週刊SPA!」4月14・21日合併特大号でコメント

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毎度おなじみ「週刊SPA!」さんの4月14・21日合併特大号(本日
4月10日発売)でコメント。


特集は「嫌いな上司の殺し方」。

過激なタイトルだが、中身は現実的&実践的。ポイントは

「まずは自分自身が仕事で成果を挙げ、
 周囲の人を味方にできるようにしておく」

「法律で対処できる方法を知っておく」


といった点だ。詳しくは本誌中にて。

しかし週刊SPA!のような雑誌の場合、特集タイトルが過激に
なればなるほど、電車の中吊り広告のような公共の場での
「言葉狩り」も厳しくなるようだ。

ちなみに今号特集も、電車広告では「嫌いな上司の●し方」と
塗りつぶされており、同誌は当該テーマを扱ったWeb記事
おいて

「正し方」「倒し方」「潰し方」など他にもいくらでも入りそうな候補
が思いついてしまうため、タイトルの意図は損なわれている。


と苦言を呈している。 大変だな。

月刊「THE21」5月号でコメント

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本日(4月10日)発売の月刊「THE21」5月号でコメントしている。

本号の特集は「30秒で伝わる話し方」

いちおう私は「初対面コミュニケーションの専門家」でもあるので、
特集内で「自己紹介の心構えと使えるワンフレーズ」について
お伝えした。


自己紹介の要点は逆説的だが、

「自分ではなく、相手を主人公にして話す」


ことだ。相手にとってのメリットが感じられ、

「この人と関係を維持していきたい」

と感じてもらえればOK
なのである。

本誌ではその伝え方などをアドバイスしているので、宜しければ
お読み頂きたい。

こういう記事が出る世の中だから、私は「ブラック企業アナリスト」の道を選んだ

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多くの関係者がいろんなコメントを寄せているこの記事

インテリジェンスは私の古巣だ。

中途入社当時(2001年頃)は深夜までのハードワークが常態化
していたし、その割に給与も決して高くはなかったから、それを
もって世間からブラックと呼ばれることもあった。

しかし私を含めて、内部の社員は概ね愉しくやっていた。
目標を達成し、その過程を通して成長実感を得られる。
組織全体が昂揚感に包まれているような、ベンチャーならでは
の雰囲気だった。

「世間はブラック企業だと言うが、中にいる自分はその環境に
 満足している」

そんな「世間からの見られ方」と「中で働いている実感」の違い
を感じ、

「情報や認識のミスマッチを解消し、皆がハッピーに働ける
 世の中にしたい!」

という思いから、ブラック企業を切り口に情報発信するように
なった。

「ブラック企業」を生み出す要因は、

「違法状態を良しとしてしまう経営者」

以外にもいろいろある。

・そんなブラックな会社にしか受からない、それまで何ら努力
 してこなかった学生
・求職者に対して、自社に都合が悪い情報を明らかにせず、
 結果的に入社後のミスマッチを引き起こしてしまう企業
・何かしら不祥事があると、企業の揚げ足取りをして
 「ブラックだ!」と騒ぐ人たち
・抜け穴がいっぱいあり、違反してもそんなに手痛い罰則
 がない労働法規
・圧倒的に人員が足りず、充分取り締まれていない
 労働基準監督署
・社会福祉の一部を企業に担わせる代わりに、解雇以外の
 違法は大目にみてきた労働行政

などなどだ。

目先のことだけであれば、

「ハードでも稼げるとか、スキルがつくとか、お互い納得して
 入るならブラックでもいいんじゃないの?」


という考え方があってもいい。
しかし、それによって

「ロクに残業代も払えない、付加価値も生産性も低い企業が
 生きながらえる」

ことになってしまっては本末転倒であり、日本という国自体の
経済力や国際競争力が低下することにもなりかねないことを
危惧している。

現在はそれらのバランスを考えながら、時代と実情に即した
労働法制・行政のあり方を考え、提言しているところである。

(ちなみに現在のインテリジェンスは、ちゃんと残業代も
 支払われ、21時にはオフィスが閑散とする状態になっている)

インテリジェンス、サイバー藤田を生んだ
「全然インテリじゃない」ドМ営業
――アリのように、奴隷のように…

http://www.mynewsjapan.com/reports/2145

就活特番の収録をしてきたよ

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ホワイトデーな本日だが、私はブラック企業アナリストのお仕事。

来る3月29日(日)の16時からテレビ東京系列で放送される
「就活必勝虎の巻~MAKE MIRAI PROJECT~」にて
採用の専門家としてコメントするお役を頂いたので、
スタジオで収録してきた。


キャスティングのご依頼も受けたため、当方からムリめなお願いを
させて頂き、人材研究所の曽和利光氏とリアライブの柳田将司氏
にご出演頂いた。


お二方にはご多忙のところお時間を割いて頂き感謝申し上げる。

スタジオには現役就活生30名が集まり、企業訪問VTRやゲスト
タレントの皆さまの模擬面接などを見ながら、企業の見極め方、
最新の就活事情について質問をお受けしたり、コメントしたり
してきた。

「就活スケジュール後倒しの影響は?」
「優良企業の見分け方は?」
「内定者の共通点は?」


などなど、就活に役立つ情報を提供しているので、ぜひ番組を
ご覧頂きたい。

<裏情報>
共演した坂下千里子さんも峯岸みなみさんもお美しかったのだが、
何より上遠野太洸さんのイケメンぶりに見惚れるばかりであった。
顔小さくて肌キレイ。

いちおう私は専門家枠で呼ばれてるので収録ではどっしり
構えていたが、内心では「わ!ホンモノの魔進チェイサー!!」
などと興奮していた。仮面ライダー好きだけにな。

フジ好視聴率“ガチンコ”番組、「極めて危険」と専門家が指摘 被害者に二次被害の恐れ(1)

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「ヤラセ」とは、事実を捏造しながらもそれを隠し、あたかも
事実であるかのように見せることだ。

この言葉が一般化したのは、もう30年も前のこと。

当時平日正午に放送されていたテレビ朝日系のワイドショー番組
『アフタヌーンショー』において、少年暴力犯罪を捏造して報道
したことが明るみに出たことがきっかけである。

この事件を機に、当該番組ディレクターは逮捕、懲戒解雇となり、
20年も続いていた長寿番組も打ち切りとなった。



ヤラセが発覚することで、そのテレビ局の信用も社会的評価も
著しく低下してしまうにもかかわらず、現在もヤラセはなくならない。

最近ではTBS系のバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』
において、100円ショップの福袋が売れているにもかかわらず
「1袋も売れなかった」と報道したことで、局が謝罪に追い込まれた。

そうしたテレビにおけるヤラセへの批判が高まる中、最近では
「ガチンコ」を売りにするドキュメンタリー番組が好評を博して
いるようだ。

例えば、フジテレビ系で不定期放送されている『ハンゲキ!』
という番組。視聴率低迷が叫ばれるフジの番組の中で、毎回
平均視聴率10%を超える隠れた人気番組となっている。

これまで3回放送されているが、共通しているのは、

「被害者である依頼人が悪徳業者・詐欺師の調査を依頼し、
 弁護士と探偵事務所が調査、報告。そして被害者と調査
 対象者が直接対決する」


という内容構成である。

直近では3月10日に放送された。
複数の弁護士と探偵が依頼人の依頼を受け、詐欺の犯人を
追いつめる、その克明な様子を生の映像を主体に展開し、
最後は犯人を降参させる、という内容は実に刺激的で、
ほかではなかなか見ることのない迫真の展開であった。


しかし、こんなに都合の良い映像が果たして本当に撮れる
ものなのだろうか? インターネット上で「ハンゲキ ヤラセ」
で検索すると、多くの結果がヒットする。

「すごく面白い」
「ハンゲキに夢中」


という評価がある一方で、

「面白いが、ヤラセにしか思えないな」
「プロの詐欺師がすんなり弁護士に同行し、カメラの前で
 罪を認めるかな」


といった疑問の声も上がっている。


●二次被害の恐れ

犯罪系ドキュメンタリー番組制作スタッフとして、テレビ業界内
の高い評価を受けているA氏は語る。

「法律監修に弁護士も入っていますし、映像から判断して
 ヤラセなどは考えられないでしょう。なかなか迫真の映像で、
 私でも感心する場面が多々あります。
 よくできた番組だと思います。

 ただ、気になる点があります。同番組は内容の完成度を
 上げるため、犯人と被害者の直接対決を最後に持ってきて
 います。これは法律上の問題はありませんが、極めて危険な
 行為です。


 出演している弁護士や探偵は、番組終了後も継続して
 被害者を守ることができないからです。警察も逮捕して
 いませんし、犯人は逮捕されたとしても短期間で社会復帰
 してきます。


 つまり、被害者が犯人から逆恨みの行為を受ける可能性が
 高いので、通常はこのような犯罪ドキュメンタリー番組では、
 必ず被害者の存在を隠し、案件が特定されないようにします」


(つづく)

フジ好視聴率“ガチンコ”番組、「極めて危険」と専門家が指摘 
被害者に二次被害の恐れ

http://biz-journal.jp/2015/03/post_9277.html

フジ好視聴率“ガチンコ”番組、「極めて危険」と専門家が指摘 被害者に二次被害の恐れ(2)

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また、別のテレビ局関係者B氏は次のように指摘する。

「『ハンゲキ!』を手がける制作チームは、とにかく刺激的な
 映像を持ってくるのですが、視聴者からのクレームも非常に
 多い。
 あまりのクレームの多さでフジ以外のテレビ局でも、この
 チームの映像は扱わないと決めている番組があるほどです」 


このほかにも、犯罪の専門家C氏は語る。

「フジ系の『ニュースな晩餐会』内で、このチームが手がけた
 ストーカー事件の映像が放送されていたのですが、
犯人が
 逮捕もされていないのに、加害者と思われる人物が特定
 できるような内容でした。これは、被害者を非常に危険な
 状況にさらすことになります
」 


確かに、犯罪者である詐欺師やストーカーを追い詰める
という演出は、テレビ番組としては衝撃的で面白いかも
しれない。しかし、テレビという公開メディアで本当に犯人を
追い詰めた後で、被害者がなんらかの二次被害を被って
しまうような事態はあってはならない。 

前出のA氏も述べるように、弁護士や警察も常に被害者を
守り続けてくれるわけではないため、実際の案件が特定
できないように配慮しなければ、被害者には常に危険が
つきまとうことになるのだ。

『ハンゲキ!』内で弁護士は「弁護士をなめるな!」と叫んで
いたが、犯人をなめることがどれだけ危険な行為なのか。
フジは同番組の制作をめぐり、十分な配慮が求められている
といえよう。



フジ好視聴率“ガチンコ”番組、「極めて危険」と専門家が指摘 
被害者に二次被害の恐れ

http://biz-journal.jp/2015/03/post_9277.html

「就活必勝虎の巻 ~MAKE MIRAI PROJECT~」番宣

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遠近法で顔が小さく見えて一安心。
この撮影のために1週間前から炭水化物を減らしたのだ。
大盛がデフォルトの私にはキツかった… 
撮影から1週間経過した現在はもちろん、
完璧にリバウンドしている。 

以下番宣。関西、九州、名古屋、岡山、香川、広島、
北海道の皆さまも観てね。


「就活必勝虎の巻 ~MAKE MIRAI PROJECT~」

人生の一大イベントであり、若者の未来を大きく左右する「就活」。
どうやって自分に合う企業を選び、面接を突破し、内定を獲得
すればよいのか?

この番組では、悩み多き就活生が就職活動を勝ち抜き、
未来を掴み取るために必要な、企業の未来度見極め術、
面接突破テクニック、最新就活事情を伝授します。

模擬就活生に扮したタレントの企業訪問は必見!
普段見られない、企業の裏側を伝えます。

放送時間
テレビ東京系列:2015年3月29日(日)午後4時~5時15分 放送
(テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、TVQ九州放送、テレビ
 北海道、テレビせとうち)
BSジャパン:2015年4月5日(日)午後4時~5時15分 放送

出演者
司会:ビビる大木 模擬就活生:渡辺裕太、峯岸みなみ、
    上遠野太洸

「就活必勝虎の巻 ~MAKE MIRAI PROJECT~」
http://makemirai.com/

子育てやってて本当によかった!

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育児やっててよかったこと。
小学1年生の娘にこんな作文を書いてもらえること。


私が起業した理由のひとつは、

「妻のキャリアを応援し、自分自身も育児したい」

と考えたから。

幸い、妻も仕事で成果を出し、私も思う存分育児できたことは
よかったのだが、娘のお迎えのために毎晩18時に帰る生活を
続けていく中で、いろいろと葛藤があったことも事実だ。

「ビジネス仲間の夜の集まりに参加できないと、
 その分仕事のチャンスを掴めなかったり、
 自分だけ取り残されたりしてしまうのでは…?」

「起業したからには誰よりも働かなくてはいけないはずなのに、
 自分は18時までで切り上げてしまって本当に大丈夫か…?」


そんなモヤモヤを乗り越えつつ、夫婦ともども必死で仕事
している姿を娘に直に見せられたのが良かったのだろうか。
娘のこの作文によって、これまでの葛藤など完全に吹っ飛び、
伝えたかった生き様が着実に伝わっているという喜びに
浸っているところである。

「どうしてかって言うと…」ときちんとロジカルで、労働とお金の
大切さを理解しているようで、しかもオチ付き… 
この作文こそ、私たち家族の宝物だ。
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