我らが母校、早稲田大学の就活講座に登壇してきた。
毎年この時期の恒例だ。
慶応に比べてそもそも学生数が多いためプレミアム感が薄く、
後輩の面倒見もそれほどよくないと思われている早稲田だが、
2012年度の「人事部長が選ぶ役立つ大学ランキング」
(ダイヤモンド社調査)では見事ワンツーフィニッシュ
(1位:早大理系、2位:早大文系)を決めている。
誌上では役に立つと感じる理由として、「優秀であるが、変な
プライドを持っていない」といった点が挙げられていたが、
実際の体感としてはどうか。
結論としてはもう「講座開始前から違いを感じる!」というのが
個人的な印象であった。まとめると、ポイントは以下の通り。
・「当たり前レベル」が高い
「講座開始5分前には会場に入っている」
「遅刻しない」
「職員や講師に挨拶する」
「会場では前方から詰めて座る」
「私語をしない」…
といったモロモロのことだ。
「当たり前でしょ!?」と思われるかもしれないが、現在の大学教育
現場をご存じの方ならそれがなかなか難しいことをお分かりの
はずだ。
しかし彼ら早大生は普通に、かつ指示を受けずともできている。
これだけでも、「なんだか安心して仕事を任せられそう…」
といった印象を受けてしまうものだ。
・指示に対して素早く、かつ的確に反応できる
単に「指示に従って行動する」だけならその他多数の学生でも
できるが、彼らが違うのはその反応の素早さと的確さである。
いくらワークで騒がしく話合ってたとしても、
「じゃあ時間になったので、これから説明します」
と一言いえば途端に静まる。水戸黄門にでもなった気分だ。
またそのワークの手順についても、普通なら段階毎に細かい
説明を要するものなのだが、彼らに対しては
「最初にコレをやって、次にコレで、最後にコレを」
という1回の説明できちんと理解し、進めることが可能なのだ。
採用したくなるぞ。
・素直で熱心
そもそも自由参加の講座なのに、秋晴れの土曜日の午前中から、
延べ300人も集まってくるのである。素晴らしい熱意だ。
また希望者には、講座終了後に投影用資料をメール返信の形で
差し上げているのだが、そのメールがまた丁寧でイイ。
「これまで就活に対して臆病な自分がいましたが、
これを機にアクションを起こしてみようと思えました」
…キュン。 全力で応援したくなってしまうではないか。
まあそんなわけで、多少の後輩贔屓もあろうが、
早大生は素晴らしい!
…とはいえ、これらの要素は他大の就活生も、社会人でさえも
これから実践できることばかり。
自らの境遇に何かしらの不満を持つヒマがあったら、
ひとつでも行動していけば着実な変化が訪れるだろう。
写真はそのワーク中の様子と、
講座終了後のお楽しみ、高校時代からの常連「オトボケ」の
「ジャンジャン焼」だ。旨い。