女性専用パーソナルトレーニングジム「Shapes(シェイプス)」
をめぐる創業者追い出し、出資金詐欺、ブランド乗っ取り疑惑
事件については、当サイト上でもたびたびお伝えしてきたが、
このたび同事件をめぐる民事裁判の判決が出た。
【過去の関連記事】
・2014年11月9日付
『人気ジム「Shapes」乗っ取り騒動、創業者が提訴
突然の創業者追放とノウハウ詐取か』
・同12月29日付
『「¥マネーの虎」名物社長、詐欺で訴訟に
ゴッドハンド吉川からノウハウ奪い、追放の疑い』
・15年3月28日付
『人気ジム「Shapes」乗っ取り&詐欺、文書偽造の証拠入手!
被害なお拡大の危険』
本事件の、これまでの概要
本裁判では、本事件が弁護士、司法書士、弁理士が
手を組んだ一大詐欺であったことが明らかになった。
まず、この事件の概況を以下にまとめる。
(1)Shapesの運営会社であるShapes International(以下、SI社)
代表取締役である椿本健太氏は、もともと「Shapes」ブランドを
ゼロから立ち上げそのメソッドを開発・確立させた尾関紀篤氏
を誘い、金員を出資させ、さらにノウハウを提供させた。
その後、尾関氏を追い出し、Shapesの事業と商標「尾関紀輝」
「Shapes」「シセトレ」を乗っ取った疑いで調査されている。
商標制度濫用と人権侵害の疑いがある。
(2)椿本氏は、尾関氏に接触して共同事業を提案し、尾関氏側
は同事業に対し計 490 万円を出資。この出資をめぐり
「公正証書原本不実記載」「虚偽記載」「私文書偽造」の容疑
があるとして、尾関氏は警視庁へ椿本氏を告訴。同庁はそれを
受理する方針を固めている。また、当該登記を行った司法書士
の栗林大輔氏については、同時に東京法務局および東京司法
書士会にも懲戒請求が行われ、受理された。
(3)SI社は筆者の取材に一切回答しなかったにもかかわらず、
一連の告発記事掲載直後、代理人弁護士を通じて
「記事は名誉毀損であるから削除しろ。3 日以内に対応しないと
法的措置をとる」と筆者に要求。しかし、当方から違法登記の
証拠を挙げて「これは不正増資詐欺ではないか」「不正な
登記簿を金融機関に対して使用する行為は、弁護士として
善管注意義務違反ではないか」と質問したところ、その後
無回答を続けている。
(4)椿本氏が存在を否定していた登記書類が、偽造文書として
東京法務局港出張所に存在していたことが判明。書類には
尾関氏の署名と捺印があったが、尾関氏は当該書類自体を
見たこともないと回答している。すなわち椿本氏は、尾関氏の
偽造印章で捺印した文書を用いて不正登記を行っていた。
これは、「公正証書原本不実記載」という犯罪であり、
5年以下の懲役が科せられる。そしてSI社の顧問弁護士も、
それを黙認していた疑いがある。
(5)椿本氏は偽造書類、偽造印章を用いて、創業者である
尾関氏を追い出したが、顧客に対しては「尾関氏のノウハウで
シェイプアップできる」、FCオーナーに対しては「ジムをFCとして
経営すれば儲かる」、そして金融機関に対しては「売り上げが
伸びており、融資するにふさわしい会社だ」との情報を拡散
し続けている。現時点でもFCとしてオープンする新店舗は
増え続けており、被害者はさらに広がることが予想される。
(つづく)