「週刊新潮」(新潮社/6月18日号)に掲載された記事
『2カ月で37万円「ライザップ」の客とスタッフが危ない!』が
反響を呼んでいる。
当記事は、RIZAP(ライザップ)のトレーナーの8~9割が
パートタイマーであり、スタッフが17時間休まず働かされ、
さらにトレーニングや減量指導に不満を持つ会員が返金交渉
で苦慮したといった内容を報じている。
これに対しライザップを経営する健康コーポレーションは、
新潮社に対し厳重抗議を行うとともに、記事の撤回と謝罪を
求めると発表している。
そこで今回、筆者は当該記事に関して実際に新潮社から
取材を受けた複数の人物に接触したところ、ライザップと
マスメディアの関係が透けて見えてきた。
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実は今回の「新潮」による報道以前にも、ライザップにまつわる
ネガティブな報道の動きがあった。
番組制作会社関係者のA氏は語る。
「当社はドキュメンタリー番組の制作を手掛けていますが、
『ライザップのトレーニング方法は非常に危険である』という
告発が同業者から相当数あったのです。
その告発を受けて独自に取材を進めた結果、
『短期間での体形変化は、実は健康に悪い』
という結論になり、番組企画をテレビ局に提案しました。
しかし局側からは、
『ライザップは貴重なCMスポンサー、こういう企画は困る』
と言われ、却下されてしまったのです。
現在ライザップは大量のテレビCMを流しており、広告収入が
厳しいテレビ業界がライザップに否定的な報道をすることは
できないでしょう」
また、大手出版社の週刊誌記者を務めるB氏も、
「雑誌も広告が非常に厳しい中、ライザップは貴重なスポンサー
なので、同社を否定する記事はとても掲載できないです」
と明かす。
ちなみに今回新潮から取材を受けたジム業界関係者C氏に
よれば、取材をめぐり、奇妙な現象が見られたという。
「他社の記者も、相当取材協力をしていました。
自社の雑誌のスポンサーに牙をむくのはご法度でも、
記者魂が黙っていなかったのでしょう」
(つづく)
疑惑まみれライザップの危機 メディア黙殺の怪
体に危険&誇大広告の恐れ、利用者苦情も
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10355.html