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Channel: ドラゴンの抽斗 ブラック企業アナリスト新田龍が語る「はたらく」「しごと」「よのなか」
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ブラック企業、三日会わざれば刮目して見よ ~ワタミ、レオパレスの場合~

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世間からブラックと呼ばれる企業も、その汚名を甘受している
ばかりではない。

持ち前の迅速さにより、内部改革もスピードをもって進めている
事例をご存知だろうか。 たとえば…


<ワタミは新卒離職率が一ケタ%台へ低下>


・これまで頑として認めなかった「ブラック企業批判」を、
 業績悪化の一因と認識
・「不採算店舗閉鎖」に加え、業績悪化も覚悟の上で、
 「定休日設定」(244店舗)、「深夜営業時間変更」
 (~AM3時→~AM0時などへ変更・35店舗)、
 新入社員への入社前後フォローを徹底

⇒結果として、月残業時間「45時間以内」の社員の割合が
 26.5%→45.1%へ増加
⇒また、新卒社員の1年後離職率が22.1%→9.6%へ減少
(2014年度)


<レオパレス21は新卒採用が絶好調>


・従前は大学キャリアセンターとのパイプもなく、
 採用に苦労していた

⇒法人賃貸営業部門全面協力のもと、全都道府県で
 インターンシップ実施
⇒地方では上場大手企業のインターンシップ受け容れ先が
 少ないため、大学側から大切に扱われる
⇒インターンシップ受け容れの相談をきっかけに各大学との
 パイプが太くなり、採用も営業提案もしやすくなる
⇒業績好調


・福利厚生は手厚く、総合職の年休126日(計画値)。
 社長直轄のワーク・ライフ・バランス推進室を設置し、
 「くるみんマーク」も取得済。
 設計部門では月残業30時間以内を実現



彼らは強烈な危機意識を持ち、日々進化しているのだ。


「揶揄していたブラック企業にいつの間にやら追い越されていた…」

などということがないよう、彼らの取組から気付きを得て、
我々も改善を継続していこうではないか。

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