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Channel: ドラゴンの抽斗 ブラック企業アナリスト新田龍が語る「はたらく」「しごと」「よのなか」
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Connecting the Dots

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スティーブ・ジョブス氏のスタンフォード大スピーチといえば
「Stay hungry, stay foolish」というフレーズがあまりにも有名だが、
個人的にはそのとき彼が語った3つのお話のひとつめ、
「Connecting the Dots」(=点をつなぐ)に強く共感している。

そのエピソードは、

「大学で潜り込んだカリグラフィーの講義で学んだことが、
 10年後のマッキントッシュ設計時に生きた」


というものだった。 すなわち

「将来何かの形でつながって実を結ぶと信じて、
 今努力すること」


が重要ということだ。

そしてそれは、彼がスピーチの最後に語った

「毎日が人生最後の一日だと思って生きよ」

というお話とも強くつながっているようにも思える。

~~~~~~~~~~~~~~~~

私が共感するのは、自分自身のキャリアもまさに
「点がつながって」形成されたものだからだ。

具体的にはこのような流れである。

・将来独立したい。そのための経験を短期間で積みたい

・価値観に合致した会社に入り、希望通りの経験を積めたが、
 世間からは「ブラック企業」と呼ばれていた

・同じ環境で同じ仕事をしているのに、自分のように愉しんで
 いる者と、辛そうにしている者がいることに気づく

・世間からは「ホワイト企業」と呼ばれる会社にいる人の中にも、
 価値観と合わずに辛そうにしている人もいると気づく

・価値観に根差した就活ができ、ミスマッチのない世の中に
 したいと考える

・「キャリア教育をプロデュースする」という領域で起業

・「ブラック企業でも楽しい」「ホワイト企業でも苦労する」という
 ネタがウケる

・サラリーマン時代の「ブラック企業で勤務&採用」
 「ブラックと認知されている企業相手の採用支援」経験
 を基に「ブラック企業の専門家」を名乗る

・専門家として一部で認知され、執筆、出版、講演依頼を頂く

・ブラック企業被害者(法人&個人)から対処相談を受ける
 ようになる

・「ブラック企業撲滅」「脱・ブラック」のためのアドバイスや
 政策提言、被害者救済活動を展開するようになる

起業時にはまさか、ブラック企業の専門家として活動していく
ことなど全く意図していなかったのだが、結果的に今、このような
形で点はつながったのだ。

もちろんこれまでの選択において、

「一瞬たりとも後悔したことがない」

と言えばウソになるが、

「その選択において最善の結果を目指そうと努力してきた」


ことは確かである。

~~~~~~~~~~~~~~~~

そんなわけで、5月8日は当社の創立記念日であった。
なんとか8年持ち、9年目を迎えることができたのも、
普段気にかけて頂き、仲良くして頂いて、折節仕事の
機会を頂ける皆さまあってのことだ。
深く深く、感謝申し上げる。

…そんな意識高い系のポエムとはウラハラに、当日夜は
東急線沿線住まいの経営者連中と、都立大学のスナックで
バカ騒ぎ。みんな楽しいひと時をありがとう!!


(このバカ騒ぎに混じりたい、東急線沿線住まいの
 経営者も歓迎だ!)

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