また、別のテレビ局関係者B氏は次のように指摘する。
「『ハンゲキ!』を手がける制作チームは、とにかく刺激的な
映像を持ってくるのですが、視聴者からのクレームも非常に
多い。
あまりのクレームの多さでフジ以外のテレビ局でも、この
チームの映像は扱わないと決めている番組があるほどです」
このほかにも、犯罪の専門家C氏は語る。
「フジ系の『ニュースな晩餐会』内で、このチームが手がけた
ストーカー事件の映像が放送されていたのですが、犯人が
逮捕もされていないのに、加害者と思われる人物が特定
できるような内容でした。これは、被害者を非常に危険な
状況にさらすことになります」
確かに、犯罪者である詐欺師やストーカーを追い詰める
という演出は、テレビ番組としては衝撃的で面白いかも
しれない。しかし、テレビという公開メディアで本当に犯人を
追い詰めた後で、被害者がなんらかの二次被害を被って
しまうような事態はあってはならない。
前出のA氏も述べるように、弁護士や警察も常に被害者を
守り続けてくれるわけではないため、実際の案件が特定
できないように配慮しなければ、被害者には常に危険が
つきまとうことになるのだ。
『ハンゲキ!』内で弁護士は「弁護士をなめるな!」と叫んで
いたが、犯人をなめることがどれだけ危険な行為なのか。
フジは同番組の制作をめぐり、十分な配慮が求められている
といえよう。
フジ好視聴率“ガチンコ”番組、「極めて危険」と専門家が指摘
被害者に二次被害の恐れ
http://biz-journal.jp/2015/03/post_9277.html