乗っ取り、および投資詐欺であることの証左
SI社は尾関氏に対し、
「顧問契約の解除により顧問料支払義務がない」こと、
「商標使用の禁止」
などの内容で通知を出しており、共同事業継続を全て否定した。
一方で尾関氏は、ラスカ及び椿本氏に対しては共同事業の合意、
SI社に対しては共同事業の合意及びそれと三位一体となる本件
顧問契約及び本件営業譲渡契約を解除する旨の意思表示を
している。
少し話が戻るが、尾関氏がラスカに対して出資した時のこと。
その際、氏は同社Web上における資本金表示がおかしいことに
気づいた。氏とS社で既に190万円を出資しており、今回追加で
250万円を出資するタイミングだったのだが、表示は「190万円を
出資する前の金額のまま」だったのだ。
その点を指摘したところ、椿本氏はメールにて
「現在の資本金は1,290万円であり、出資を受けてから更新を
失念していた。今回の250万円を足して、合計で490万円。
1,540万円の資本金の中の約31.5%を持って頂くことになる」
という主旨の説明をおこなった。
しかし後日の調査によって、この椿本氏の説明が虚偽である
ことが判明している。
椿本氏のラスカの登記簿を確認したところ、尾関氏が資本金を
複数回に分けて振り込んだにも関わらず、増資の登記が一度も
なされていなかったのだ。
商法上、株式発行して増資した場合は2週間以内に登記しなけ
ればならないと規定されているのだが… しかし、筆者が取得した
ラスカの登記簿を見る限り、その資本金額は1,540万円であり、
変更登記は一度もなされていない。
ということは、同社の資本金はもともと1,540万円であり、椿本氏
の説明は全て虚偽であったことになる。
しかも尾関氏からの出資金はラスカではなく、そのままSI社の
設立資本金に流用されたというわけだ。
完全な投資詐欺といえよう。
ちなみに椿本氏から尾関氏に対しては、共同事業開始当時、
次のようなメールが立て続けに送られていた。
「Shapesの日本制覇→世界進出に向かって、真剣に挑戦して
いきたいと思っておりますので、今後とも2人3脚で、よろしく
お願いします」
「私は、Shapesブランド価値と市場シェア№1を必ず実現させ
たいと思っております」「4000億円は、早期に大阪と東京を
おさえることと、飲食系物販や家庭用の機器などに進出する
ことで、十分実現可能な数字かと思っています」
尾関氏は、本件共同事業が継続していれば、椿本氏が強弁する
ように、莫大な利益を享受していたはずである。また氏は、当該
共同事業を最優先に考えて事業遂行していたため、第三者から
の業務提携の依頼をすべて拒絶していたので、逸失利益は莫大
なものとなる。
ノウハウも持ち逃げされたうえ、この事件により現在の尾関氏は
長年使ってきた活動名「尾関紀輝」、「Shapes」、「シセトレ」が
使えない状態であり、本名の尾関紀篤(おぜきとしあき)という
名で、「スタジオModelsモデルズ」として細々と活動をしている。
SI社の椿本氏及び中岡氏は、自分の名前を自分自身も使えない
ような状態にすることで尾関氏のトレーナー活動を完全にロック
アウトしたのだ。自分の名前を本人自身が使えないようする行為
など、究極的な人権侵害といってもよかろう。