深刻化するアルバイトの人手不足
アルバイトの人手不足が深刻化している。
とくに、世間から
「労働環境が厳しそう…」
「ブラックという噂を聞いた」
などとネガティブな印象を持たれやすい、外食業界や小売業界
でその傾向が顕著だ。
たとえば大手牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショー
ホールディングスでは、社長の小川氏が本年5月中旬に
会見を開き、
「人手不足で閉店しているのは28店、リニューアルを目的
とした閉店なども合わせると184店が閉店中」(5月14日時点)
と認めた。
同店はそもそも店舗数が多いために目立つということもあるが、
確かに看過できない数字である。
全国展開する業態であれば他業種でも状況は同様であるようで、
各社は独自の対策を進めている。たとえば…
●イケア・ジャパン
雇用期間、給与形態、福利厚生などで、パート社員の
待遇を正社員と同じにすると発表
●スターバックスコーヒー
契約社員800人すべての正社員化を発表
●ユニクロ
国内の店舗で働くパートとアルバイトのうち16,000人を
地域限定の正社員化
●日高屋
パート、アルバイト従業員に賞与を年2回支給
●イオン
有期雇用者の一部に、正社員とほぼ同じ福利厚生を提供
などなど、単に時給を上げるだけではなく、正社員登用や
組織変更などで人材確保と引き留めに懸命な様子である。
これまでは安価な労働力を活用して事業拡大してきた業態だが、
景気回復に伴い、新たな手法が求められているというところ
だろう。ではアルバイトを雇う側としては、これらの事態に
どう向き合えばいいのだろうか。
(つづく)
採用難に時給UP効果なし?
アルバイトの人手不足に対して、会社側ができることは
http://indival.yahoo.co.jp/read_aid_A000000241.html