イタリアと日本は似ているところが多い。
国土が南北に長くて四季もハッキリしており、世界に誇れる
独自文化がある。また債務残高が多くて財政的に厳しいこと、
首相がコロコロ変わること、そして少子高齢化がかなり進んで
いるところまで同じだ。
イタリアはたまに観光するには素晴らしい地だが、日本の(ブラック
労働に支えられた)便利な生活に慣れきった身には、いささか不便
に感じる場面があった。
当然コンビニなどなく、飲食店以外で0時以降も営業している店は
皆無だ。スーパーは遅くても21時には閉まり、それ以降何か欲する
場合は事前に買いだめしておくしかない。
小規模商店なら13時~15時は昼休み閉店する。
ミラノのブランドショップなどは概ね夏のバカンスで全面閉店中
であった。
イタリアでは食品の物価は安いが、それ以外はほぼ日本と同等、
もしくは以上だ。にも関わらず、イタリアでの平均的な初任給は
手取りで800ユーロ(1ユーロ=131円換算で約105,000円)程度。
額面金額はほぼ倍だが、逆にいうと税金や社会保険で4割持って
いかれてしまう計算になる。
ボーナスも年1回、1~2ヶ月分が通常だ。
従ってほとんどの若者は実家暮らしで、初婚年齢も遅くなり、
結果的に少子化になっているようだ。
しかも、イタリアの失業率は12.2%。 中でも15~24歳の若年層
失業率は40%を越え、社会問題になっている(ちなみに日本は
それぞれ約4%、8%だ)。そのため政府は昨年解雇規制を緩和し、
中高年をクビにしやすくする一方、若者の採用を促そうとしている
ところだ。この点、日本もそろそろ検討に入るべきときだろう。
ちなみにイタリアでは、高卒者より大卒者のほうが就職率が悪い。
大卒者のほうが単純労働を忌避する傾向があるからだ。
しかし、日本には幸か不幸か「ブラック企業」がある。
単純労働をいかにも高尚な仕事であるかのように
プロパガンダし、本来なら失業者になっていたかも
しれない若年層の雇用を引き受けている存在だ。
違法行為は看過できないが、俗にブラックとして叩かれる
企業のこのような「社会貢献価値」にも目を向けてみると、
新たな判断基準が生まれるかもしれない。
国土が南北に長くて四季もハッキリしており、世界に誇れる
独自文化がある。また債務残高が多くて財政的に厳しいこと、
首相がコロコロ変わること、そして少子高齢化がかなり進んで
いるところまで同じだ。
イタリアはたまに観光するには素晴らしい地だが、日本の(ブラック
労働に支えられた)便利な生活に慣れきった身には、いささか不便
に感じる場面があった。
当然コンビニなどなく、飲食店以外で0時以降も営業している店は
皆無だ。スーパーは遅くても21時には閉まり、それ以降何か欲する
場合は事前に買いだめしておくしかない。
小規模商店なら13時~15時は昼休み閉店する。
ミラノのブランドショップなどは概ね夏のバカンスで全面閉店中
であった。
イタリアでは食品の物価は安いが、それ以外はほぼ日本と同等、
もしくは以上だ。にも関わらず、イタリアでの平均的な初任給は
手取りで800ユーロ(1ユーロ=131円換算で約105,000円)程度。
額面金額はほぼ倍だが、逆にいうと税金や社会保険で4割持って
いかれてしまう計算になる。
ボーナスも年1回、1~2ヶ月分が通常だ。
従ってほとんどの若者は実家暮らしで、初婚年齢も遅くなり、
結果的に少子化になっているようだ。
しかも、イタリアの失業率は12.2%。 中でも15~24歳の若年層
失業率は40%を越え、社会問題になっている(ちなみに日本は
それぞれ約4%、8%だ)。そのため政府は昨年解雇規制を緩和し、
中高年をクビにしやすくする一方、若者の採用を促そうとしている
ところだ。この点、日本もそろそろ検討に入るべきときだろう。
ちなみにイタリアでは、高卒者より大卒者のほうが就職率が悪い。
大卒者のほうが単純労働を忌避する傾向があるからだ。
しかし、日本には幸か不幸か「ブラック企業」がある。
単純労働をいかにも高尚な仕事であるかのように
プロパガンダし、本来なら失業者になっていたかも
しれない若年層の雇用を引き受けている存在だ。
違法行為は看過できないが、俗にブラックとして叩かれる
企業のこのような「社会貢献価値」にも目を向けてみると、
新たな判断基準が生まれるかもしれない。
ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂/フィレンツェ)