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Channel: ドラゴンの抽斗 ブラック企業アナリスト新田龍が語る「はたらく」「しごと」「よのなか」
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ブラック企業アナリストの平穏な一週間

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私が「ブラック企業問題に詳しい」というところまではなんとなく
皆さまにご存知頂けているようだが、「では、具体的にどんな
仕事をしているのか?」
というところまではなかなかイメージを
お持ち頂けないようである。

確かに、特殊な仕事だからな。

では説明しよう。個別の機密事項については明らかにできないが、
たとえば今週1週間ではこんな仕事をしてきた。大まかにいえば

「講演」
「研修」
「授業」
「ブラック企業被害者救済」
「記事執筆」
「情報収集」

といったところだろうか。具体的には…

(1)「大学職業指導研究会」(私立大学約120 校の就職担当者に
よって構成された、就職支援のより良い在り方を研究する研修会。
45年の伝統と実績を持つ)の第三分科会に招聘頂き、

「ブラック企業の見分け方事例研究」

について講演。



単にブラックとされる会社を批判するだけではなく、

「なぜ昨今、これだけ騒がれているのか?」
「何をもってブラックと認識しているのか?」
「ブラック企業だけが問題なのか?」


といった観点から学術的に解説。

同じ会社の同じ仕事でも、人によって「辛い」とか「楽しい」など
捉えかたが異なるように、

「目の前の学生がどのような価値観を持っているのか」

を前提に指導&情報提供すべき
、とお伝えしてきた。


(2)横浜市教育委員会にて面接官研修に登壇。
前回出講時は「高校教員採用試験の面接官」向けであったが、
今回は「高校入学者選抜の面接官」向けである。

「見た目の印象に惑わされないためには?」
「受検生の意欲を判断するために有効な質問は?」
「圧迫感を感じさせないようにするための質問のしかたは?」

といったニーズに即して解説し、面接ロールプレイで定着を図った。


(3)ブラック企業による乗っ取り被害に遭っている、パーソナル
トレーニングジムの救済プロジェクト
ミーティング。
弁護士などと協業し、加害企業がもっとも嫌がる攻撃手段を練る。
そろそろ有効な一撃を打てそうだ。


(4)アグレッシブな採用を実践されている各社の、アグレッシブな
諸氏と密談。



結論は「見抜けるかどうかわからない面接をするよりも、
自社の情報をオープンにして、共感してくれる人にジョイン
頂くのが一番」
ということで一致。


(5)セクハラ&パワハラ被害者の相談対応。

解決ゴールイメージを共有したうえで、当局への親告のやり方、
証拠の取り方、法的対処方法などについてアドバイス。

本件に限らず、「会社にお世話になった恩義もあるから、あまり
対決的な姿勢はとりたくない…」
という気持ちのあまり、結果的に
泣き寝入りとなってしまう例も多い。

しかし、看過するリスクは最終的に会社や経営者にくるのだから、
早めに明らかにして対処すべきなのである。


(6)元裁判官で「絶望の裁判所」著者、瀬木比呂志明治大学
法科大学院教授と、いつもブラック企業問題で共闘している
良識派弁護士、マスコミ各誌の敏腕記者たちとともに会食


「裁判件数をこなそうとするあまり、ムリヤリ和解に持ち込もう
 とする」
「被害者を恫喝する」


など、裁判所の内情も大いにブラックだと再認識。

1件、ブラック企業関連裁判で大変興味深いネタが入手できた
ので、近々記事としてまとめて公開したい。


(7)ブラック企業問題、労働問題に関する連載原稿を3本書いた。

追ってこちらでもシェアしたい。


(8)私が親炙し、勝手に師匠と尊崇している企業防衛専門家、
伝説的名探偵、そして超大物弁護士の皆さまと一堂にて会食。


もう皆さま取組みが国家機密に属するオオゴトばかりで、
大いに刺激を受ける。私も、自身の世代で多少なりとも
働き甲斐のある世の中へと変革させ、次世代に引き継ぎ
たい
ものと志を新たにする。


(9)その他、クライアント機密のため公にできないモロモロのこと。



(10)今日はこれから、長野県の大学で正課授業に出講。
2年生向けのキャリア講座
だ。

学生の皆さんから寄せられる質問に都度回答していく双方向
の授業。私も毎年この時期を楽しみにしている。

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