麻生氏の「ナチスの手口に学べ」発言が話題になっている。
氏が現場で何を語ったかについては、朝日が全文掲載してるので
そちらをご参照頂きたい。
確かに、例としてナチスを挙げたのは少々軽率だったが、
麻生氏擁護派の
「麻生氏は慎重に議論しようとした。ナチスに対しても
否定的に捉えている」
という主張も間違ってないし、
麻生氏批判派の
「麻生氏はナチスの手口を応用して改憲しようと言った」
という主張も間違ってない。
要は、双方の意味にとれることを言ってしまったというだけだ。
氏は「真意と異なる誤解と招いた」と発言撤回してるし、常識的
に考えて今さら日本がファシズムに走ることもないわけで、
その件はもうこれでいいじゃないか。
ここでは、「麻生発言の揚げ足とりをするマスコミ」の揚げ足を
とって楽しんでみよう。
(1)「ネットの危険性」をドヤ顔で批判するのに、自分達は
平気で危険なことをするマスコミ
写真はネット上からお借りしてきた、本件を最初に報道した
読売のオンライン記事だ。よく見ると見出しがシレっと
差し替わっている。
前「ナチスの手口学んだら…憲法改正で麻生氏講演」
⇒後「改憲『狂騒、狂乱の中で決めるな』…麻生副総理」
中立的に報道しなければならないはずの大手マスコミが、
センセーショナルな見出しで目を引こうとするとロクなことはない。
これだからカスゴミとか呼ばれるんだよ。
(2)自分たちへの苦言はスルーするマスコミ
麻生氏「(靖国参拝を)いつから騒ぎにした。マスコミですよ。
いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も
騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かに
やろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法
が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも
気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」
個人的には、氏の発言はマスコミを意識し、「騒ぎ出したのは
マスコミなんだから、静かにやろう」と呼びかけてるように
思われるが… 朝日が全文掲載するまでは、当然ながら
前段のマスコミのくだりはカットされていた。
(その前に、靖国の件を朝日が出すとはなかなか思い切った
決断だと驚いたが…)
これまでは言葉狩りやら偏向報道も思い通りだったかもしれない
が、こういったやり方も段々通じなくなってきているようだ。
こんな風に晒されて、自分の首を絞めることになりかねないからな。
そう考えると、批判記事を出してからプッツリと取材依頼が
来なくなった読売に比べて、学会を批判しても取材依頼が来る
「公明新聞」のほうがよほどフェアということかww
<朝日の全文掲載>
http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html