「楽天FBファン数100万人突破、規約違反の疑いで
FB社が調査へ… 無関係のアプリ経由か」
執筆記事が日曜公開にも関わらず、既に「はてブ」200近く、
「いいね!」1,000超えと、お蔭さまで猛烈に拡散中である。
先日、「楽天市場」Facebookページのファン数が、日本人向けの
情報提供企業・ブランドページとして初めて100万件を突破し、
日本一となった。
先出の日経デジタルマーケティングの記事中では、100万件
達成の成功要因は「楽天トレジャーハンティング」という
Facebook上のキャンペーンによるものと説明され、同社
ソーシャルマーケティンググループリーダーの田島氏も、
「エンターテインメント性の⾼いソーシャルキャンペーンや
季節性を意識した懸賞、アプリを複数実施したところ、
ファン数が急増した」
とコメントしている。しかし、楽天側が記者に語った内容には
一抹の疑義が持たれている。
実はこの大量の「いいね!」獲得は、「キャンペーンに見せかけた達成の成功要因は「楽天トレジャーハンティング」という
Facebook上のキャンペーンによるものと説明され、同社
ソーシャルマーケティンググループリーダーの田島氏も、
「エンターテインメント性の⾼いソーシャルキャンペーンや
季節性を意識した懸賞、アプリを複数実施したところ、
ファン数が急増した」
とコメントしている。しかし、楽天側が記者に語った内容には
一抹の疑義が持たれている。
巧妙なカモフラージュ」である疑いが持ち上がっているのだ。
ポイントは次の3点。
・「いいね!」が増えた要因は、キャンペーンとはまったく
無関係のアプリによるもの
・しかも、そのアプリに「楽天」の名は出てこない
・その事実を隠蔽するかのように、表面上は「楽天トレジャー
ハンティング」で増えたように公表している
これは、健全なソーシャルメディアの発展を阻害する行為の
恐れがある。
詳しくは記事の画像検証をご覧頂きたいのだが、実際に
「いいね!」数はキャンペーン単体だと約3万件しか増加して
おらず、別途リリースした診断系アプリ「脳性格診断テスト」で
約14万件増加となっている。
この診断テストは、入口で「いいね!」を押す以外、楽天のロゴや
表記は一切登場しない。つまりユーザーにとっては、単なる
ゲームにしか見えないのだ。
Facebookでは、Facebookページを利用したプロモーション手法
に関して厳しいガイドラインを設けており、この「脳性格診断
テスト」のように、楽天の事業そのものにまったく関係のない
アプリ経由で、本業のFacebookページへの「いいね!」を
獲得するのは規約に抵触する可能性が高い。
関係者に確認したところ、facebook日本ではこの診断アプリ
経由で獲得した「いいね!」を削除する意向であり、今週中
にも米国Facebookと協議に入る予定とのことであった。
私個人としては、楽天という会社のスピード感や、高いハードル
を設定して常に超えていこうとするマインドには共感している。
しかし、創業期の未熟な段階ならまだしも(もちろん違法行為は
どの段階でもよくないが)、大企業となったいまだに、このように
遵法意識が薄く、詰めが甘いところが露呈してしまうのは
企業としての脆さを感じる。
このような管理体制が未熟な部分こそ、企業が「ブラック」
と呼ばれてしまう要因のひとつといえるだろう。
【元記事 「ビジネスジャーナル」より】
「楽天FBファン数100万人突破、規約違反の疑いでFB社が
調査へ… 無関係のアプリ経由か」
http://biz-journal.jp/2013/06/post_2424.html