9月10日、厚生労働省で記者会見した「ブラックバイト」
被害者が勤めてた「大手飲食チェーン」、一部メディア
では社名が伏せられていたが、
「レインズインターナショナル」の
「しゃぶしゃぶ温野菜」だ。
罪状はたくさんある。
・4か月間休みなく、毎日12時間前後の労働を強いる。
給与は一部未払い
・ブラック店長が大学生アルバイトに対して「落とした
食べ物は弁償しろ」「注文ミスの責任をとれ」
「宴会の延長分はお前が自腹で払え」などと、
計10万円超の自爆営業を強要
・休もうとすると「今から家に行って殺してやる」
などと恫喝
・「アルバイトを辞めたい」と訴えても、「お前は
ミスが多いから懲戒解雇」「そうなると就職に影響
するぞ」「4,000万円の損害賠償を請求する」などと
恫喝。大学生は恐れて退職できなかった
ネット上では案の定、
「そんな店、サッサと辞めたらいいのに」
との声が多数だが、学生のアルバイト側にも辞められない
事情があるのだ。
・学費が上がり、奨学金制度も不十分で、家計が苦しい
学生にとっては生活のためにアルバイトに頼らざるを
得ない実態がある
・勤務時間に融通が利くフリーターとの競争に晒され、
辞めたくても次のアルバイトが見つからず、居続け
ざるを得ない
・「新しい仕事を最初から覚える」「新たな人間関係を
構築する」ことに躊躇する気持ちも
まあ3つ目は本人の問題としても、こういった被害をなくす
ためには、
「法律を知る」
「泣き寝入りしない」
そして
「社名公表する」
ことが大切だ。
アルバイトといえど、法律で守られる存在である。
バイト先のブラック企業の不当な要求に応じないよう、
自らの権利を守るための基本的知識は知っておくべきだ。
「残業代未払い」「辞めさせない」「罰金の給与天引」
などはいずれも違法である。法に従って対処できるし、
イヤなら2週間前までに辞意を伝えてサッサと辞めればよい。
本当に悪意ある店や会社なのであれば、証拠をとったうえで
社名を公開しよう。
ブラック企業の悪事は「スピード違反」と同じで、
「なんとなく違法とは分かってるけど、みんなやってるし、
捕まらないし、万一捕まったとしても罰金払えば
いいんでしょ」
と開き直っているものだ。
いくら法律が細かく整えられていても、抑止力として
充分機能しないのであれば、社名公開のほうが有効である。
それによってアルバイトも社員も客も集まらなくなれば、
その店や会社は必然的に消滅するのだから。
(もちろん、ロクに義務も果たしてないのに権利だけを
主張するのはダメだぞ)